小道具・衣装チーフのKORです。
私は美術担当のような立ち位置に居るので、今年の辛夷ではTシャツ、小道具、衣装、立て看板なども主導しました。
それぞれちょっとずつ意味があったり、小ネタ?のようなものを仕込んだりしているので、この場でTシャツと立て看板について説明しようと思います。
まずTシャツについてです。
印刷会社に入稿したデータはこれ↓
向日葵なのに白…?と思った人!実はこの色には理由があるんです。
これは5輪の花を人物に例えていて、花びらの色は服の色と対応しています!
どの花が誰なのか、何故黄色い向日葵だけ枯れているのかは劇をみて考えてみてください。
次は立て看板についてです。
私立て看板めちゃくちゃ頑張ったんですよ…!!とにかくインパクト出したくてほぼ等身大の人形を作ったり、予算削減のために色を赤青黄色から全色作ったりしてます!!
現在製作中ですが現状こんな感じ↓
これほんと拘り沢山あるんですよ〜〜!!
例えばこの人形、明日香という名前のキャラクターなんですが、インパクトのためだけに立体にしているわけじゃないんです。
これは、〝絵に描いたような〟理想の家族を演じている四人と、家から〝飛び出して行った〟明日香。という構造を可視化しているんです。
更に、後ろの四人の服と髪をベタで塗り、境界を線1本で描いているのにも訳があります。
〝抽象的で表面をなぞっただけの、記号のような張りぼての家族〟というイメージを強調するために、あえて質感のない平面的な表現をしています。
また、顔の質感だけをリアルに描くことで、〝取り繕っていてもはみ出てしまう人間的な面のグロテスクさ〟を表してみました。
最後にタイトルのロゴにもこだわりがあります。ちょっと分かりにくいかも知れませんが、新聞の見出し風にしています。
ここに関しては、実際に劇を観てからなんでそうしたか考えてみてほしいです。
ちなみに技術的な面ですが、人形の顔の唇、眼はよく見るとキラキラしてたり、まつ毛が生えてたりします↓
ここには描いていない作り込んだ部分が他にも沢山あるのでぜひ生で見てみてください!
さて、最後に肝心な劇の内容ですが……、個人的に思う事は沢山あって、体育館の横で練習しているところを見ただけで胸が打たれて泣いたこともあるぐらい強く心を揺さぶる劇です。
ただ、私は観客としてしかこの劇を観ていないので、詳しい事はここで色々言うのは辞めておこうと思います。
是非、このブログのキャストの皆が書いた記事を読んでください。
この「ひまわりの見た夢」に込められた思いを感じてほしいです。
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